みなさんは「加齢黄斑変性症」という目の病気を知っていますか？最悪の場合は失明する可能性もあるといわれている目の病気で、自分が見ている景色が見えづらくなってしまうといわれています。

また、この目の病気は物を見るために大切な網膜の細胞が傷ついている状態となっていて、正常な網膜に戻す治療法はないといわれています。ですが、近年「ルテイン」と呼ばれる成分がこの加齢黄斑変性症の改善に効果的といわれ、症状の改善・予防ができるといわれています。

今回は、そんな加齢黄斑変性症の改善と予防にルテインが効果的な理由と摂取方法についてご紹介していきます。症状を少しでも改善したい、いつまでも健康な目を保ちたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

加齢黄斑変性症とは？

加齢黄斑変性症は、年齢を重ねることで網膜に黄斑ができてしまい、自分が見ようとする部分が見えにくくなる目の病気です。具体的な症状としては、1本の直線がぐにゃぐにゃと歪んで見える、視界の中心部分が黒くなって見えづらくなるといわれています。

この目の病気は日本ではあまり馴染みのないものでしたが、高齢化が進んでいることで現在では加齢黄斑変性症と診断される患者さんが急増しているそうです。さらに、症状が悪化すれば失明の可能性がある病気といわれ、失明の原因となる病気第4位となっているそうです。

治療に関しても、少し前までは治療法がなく症状を改善することができなかったそうですが、現在では治療法が開発されているため、視力の現状維持や改善が期待できるようになっているそうです。

深刻な目の病気の中には自覚症状が現れにくいものがありますが、加齢黄斑変性症は自覚症状がハッキリと出るようなので、早期発見が可能です。また、最近の研究では「ルテイン」と呼ばれる成分が、加齢黄斑変性症の改善・予防効果があることが明らかになっています。

実際にマウスを使った実験を行ったところ、目にレーザーを照射した後にルテインを投与したマウスは、ダメージを受けた網膜が回復していたという結果が出ています。さらに、この目の病気が発症する原因がルテインの不足によるものであると考えられているため、ルテインの摂取が改善・予防に繋がるといわれています。

加齢黄斑変性症の改善と予防にルテインが効果的な理由

加齢黄斑変性症に改善と予防にルテインが効果的といわれていますが、その理由には何があるのでしょうか？そもそも、加齢黄斑変性症は網膜に老廃物が溜まることで炎症を起こしてしまい、毛細血管から新たな血管が作られることで網膜の中心部分に黄斑ができるのが発症の原因です。

また、日常生活の中で紫外線や蛍光灯、スマートフォンなどのブルーライトによる刺激によって、さまざまな病の原因となる活性酸素が発生してしまいます。体にとって活性酸素は有害なものなので、こういった原因も近年患者さんが急増していることと関係しています。

そんな加齢黄斑変性症にルテインが効果的な理由ですが、発症の原因となる老廃物や活性酸素を体内から除去する効果を持っています。そのため、症状の軽減や改善はもちろん、健康な目の方でも摂取すれば予防することができます。

また、ルテインは目の刺激となる外からの光を遮断する効果を持っているため、まるでサングラスのような役目を持っていることがわかっています。そのため、パソコンを使った仕事をされている方は、ルテインを摂取することでブルーライトによる刺激から目を守ることができます。

他にも、同じようにブルーライトを発するものとしてスマートフォンがあります。現代社会では大人から子供までが使用しているものなので、知らぬ間に目がダメージを受けているという方が多いです。

ですが、ルテインを摂取していればスマートフォンを使用していても、健康的な目を維持することが可能なので、目の病気はもちろんですが、疲れ目や視力低下などの改善・予防効果も期待することができるといわれています。

ルテインの摂取方法は？

ルテインは体内で生成される成分ではないため、健康的な目を保つのであれば摂取する必要があります。しかし、「どうやって摂取すればいいの？」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか？

そこで、ここではルテインの摂取方法についてまとめてみました。調べたところによると、食品から摂取できることがわかりました。どのような食品から摂取できるのかもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

食事でルテインは摂取できる？

ルテインは緑黄色野菜に含まれている成分で、普段の食事から簡単に摂取することができます。代表的な食品として、にんじんやブロッコリーなど、スーパーで簡単に購入することができます。野菜以外であれば、色素の濃い果物にも含まれています。

その中でも特にルテインを豊富に含んでいるのは、ほうれん草・ケール・パセリなどの葉物野菜だといわれています。緑黄色野菜にはさまざまなものがありますが、これら3つの食品は他の野菜に比べてたくさんのルテインが含まれています。

どれも毎日の食事に取り入れやすいものなので、食事内容を工夫することで視力回復や目の病気予防が期待できるでしょう。しかし、現実的には食事で1日に必要なルテインを摂取することが難しいといわれています。

というのも、食事で摂取するとなると大量の緑黄色野菜を食べる必要があるため、普段の食事から必要な量のルテインをきちんと摂取するのは難しいでしょう。

サプリメントなら手軽に摂取できる

食事でルテインを摂取することはできますが、1日に必要な摂取量を得ることは難しいものです。そこでおすすめなのが、1日必要なルテインを簡単・手軽に摂取できるサプリメントです。

サプリメントなら、1日に何粒かを飲むだけで必要な量のルテインを摂取できますし、ムリをすることなく継続して飲み続けることができます。そのため、食事からよりもサプリメントの方が効果を得やすいといえるでしょう。

最近ではアイケアに効果的なサプリメントが数多く販売されていて、ブルーベリーやビルベリーを使ったものなど、目に良いといわれるサプリメントから手軽に摂取することが可能です。

しかし、ルテイン自体はブルーベリーやビルベリーの含まれる成分ではないため、サプリメントを購入する際は成分表をよく確認しておくことをおすすめします。また、サプリメントは継続して使用することで効果を得ることができる健康補助食品なので、途中で使用をやめてしまうと意味がありません。

また、サプリメントを飲むタイミングが重要で、体が栄養素を吸収しやすい食後に飲むとより効果的だといわれています。食後に必ず飲むというクセをつけておけば飲み忘れはもちろん、飲むタイミングにバラつきが出ないので、ルテインをしっかりと目に届けることができるでしょう。

飲むときの注意点として、何かしらの薬を服用している方は、必ず担当医に相談してから使用してください。場合によっては飲み合わせが悪く副作用の原因になる可能性があるため、自己判断で飲み続けるのは危険です。

そのため、普段から薬を服用している方は、使用したいサプリメントを医師に伝えて、安全に飲むことができるのかを確認しておきましょう。

ルテインが含まれたサプリメントを選ぶときのコツ

食事からの摂取が難しいルテインは、サプリメントからの摂取がおすすめだとご紹介しました。ですが、「種類がいっぱいあって選べない」「商品の選び方がわからない」という方は多いでしょう。

ここでは、ルテインが含まれたサプリメントを選ぶときのコツについてまとめてみました。サプリメントを使ってルテインの摂取を考えている方は、ぜひ参考にして効果的に摂取できるサプリメントを購入してみてください。

10mg以上のルテインを含む商品を選ぶ

基本的には1日6mgのルテインを摂取すれば良いといわれていますが、実際は10mg以上のルテインが含まれたサプリメントの方が効果的です。目に良いサプリメントにはさまざまな種類がありますし、商品によって含まれる成分の量が異なります。

そのため、ルテインを含んでいるからというだけで選ぶのではなく、必ず含まれている量を確認することが大切です。どんな商品でも必ず成分表に記載されているので、ルテインを10mg以上含むサプリメントを積極的に探してみてください。

質の高いルテインが含まれたサプリメントがおすすめ

ルテインにもいくつかの種類があり、未精製の「ルテインエステル」、純粋なルテインに精製された「フリー体ルテイン」などがあります。さらに、アメリカで開発され、フリー体ルテインを精製した「FloraGLO（フローラグロー）」と呼ばれるものもあります。

どれも同じルテインではあるのですが、実はそれぞれで質の高さに違いがあります。特に質が高いといわれているのはFloraGLOで、最も効果を期待できるルテインだといわれています。

次に質が高いといわれているのはフリー体ルテインで、他のルテインに比べて数多くの研究が行われている成分です。低下した視力の回復に効果があることが、研究結果できちんと確認されています。そのため、安全性を気にされる方でも、安心して摂取することができるでしょう。

ちなみに、ルテインエステルはハッキリとした効果が判明しおらず、効果を期待できると断定することができないといわれています。しかし、加齢黄斑変性症の方が使用したところ、症状の改善効果が見られたといわれているので、まったく効果がないというわけではなさそうです。

しかし、確実に効果を得るのであれば、サプリメントにFloraGLOやフリー体ルテインが含まれているものを選びましょう。加齢黄斑変性症の改善・予防はもちろん、疲れ目や視力改善にも役立てることができますよ。

相乗効果を期待できる成分が含まれた製品を探す

目に良いサプリメントにはさまざまな成分が含まれていますが、選ぶときには症状効果を得られる成分が含まれるものがおすすめです。有名な成分として「アントシアニン」というものがありますが、網膜の障害や視力低下の改善効果を持っています。

アントシアニンはビルベリーに豊富に含まれている成分なので、ルテインを含みつつビルベリー採用のサプリメントを選ぶと、相乗効果によって高い改善・予防効果を得ることができるでしょう。

まとめ

加齢黄斑変性症は網膜に障害が出ることで発症する目の病気で、改善・予防にはルテインが効果的であることがわかりました。しかし、ルテインは体内で生成されない成分なので、食品からの摂取が必要です。

摂取方法は食事よりもサプリメントの方が効果的で、1日に必要な摂取量を手軽に取ることができるのでおすすめです。この記事ではサプリメントを選ぶコツについてもご紹介していますので、ぜひ参考にして症状の改善や予防に役立ててみてください。